MLBで投球数などの問題は取り立たされていますが、怪我をして故障者リストになる場合と過去の投球数は関係あるのかを調べた記事が出ていましたので、紹介致します。
MLBのデータベースから2010ー2015年シーズンで、少なくともMLBで5回以上の先発をした投手を対象に調査は行われています。
調査したことは;
・先発した試合数
・年間投球数
・年間投球回数
・先発した試合での平均球数
故障者リストの情報
・リストに入った時期
・期間
・理由
・手や腕の怪我か
・足やハムストリング系の怪我か
・筋骨格の怪我か
これらの情報を元に合計161人のMLB投手で分析して、過去の2ー5年の投球数は怪我に影響するのかを調べたそうです。
その結果は、特に2010−2014年の間の先発数、投球数、イニング数、 平均投球数に2011ー2015年の間に筋骨格や肩または腕が理由で故障者リストに登録される関連性は見つからなかったそうです。
これによって、過去数年間の累積投球数、先発回数、投球回数、または先発した時の平均投球数は故障者リスト入りする、関連性がないことを示されています。
この調査が示唆しているのは過去数年間の投球データのみで、肩や腕、筋骨格の怪我のみに助言しているので、信頼性は薄いです。しかし、この研究を元に考えてみると、短期的な投球回数というより、身体に負担のかかる投球フォームなどで幼少期から長期間投げ続けていることによって故障のリスクは上がっていくのかもしれませんね。。。
加えて、過去数年間に多くイニングを投げたからといって故障するわけでもなく、少ない球数を投げたからといって故障するわけでもないということですね。やはり怪我の問題は一般的に分類されるわけでなく、個人個人によってそのケースは違うのかもしれません。