今回はメジャーリーガーの行っているトレーニング内容を調査した興味深い論文がありましたのでそちらを紹介したいと思います。
さまざまな練習メニューが野球界にはありますが、MLBではコンディショニングを整えるトレーニングから筋力アップまでどのようなトレーニングが行なわれているのでしょうか。
この調査はMLBでコンディショニングコーチを行う30球団のコーチにアンケート調査を依頼して21人のコーチが回答してくださったそうで、アンケート内ではトレーニング内容やプランそしてユニークな練習方はあるかなど聞いています。
調査結果はこのようになっておりました。
・主に身体組成計が共通で使われている体のコンディショニング管理システム。
・全てのコーチが選手の柔軟性を改善するプログラムを行っていた。
・全てのコーチが走るスピードの改善のためのフォーム修正の練習を取り入れていた。
・21人中20人のコーチが瞬発力を鍛えるプライオメトリクストレーニング(箱にジャンプして上り下りを繰り返したりする)を採用。
・21人中18人のコーチがピリオタイゼーションモデル(トレーニング量や重さをその週によって分けて行うトレーニング方式)に従ってトレーニングを進めていた。
・そして21人中5人のコーチがオリンピックスタイルリフトという名のウエイトトレーニングを行っていたそうです。詳しく知りたい方はこちらに代表的な動きが載せられています。Olinpic-style lift
これは主に下半身のウエイトトレーニングでスクワットとレンジがメインで行われ、下半身の筋力向上に加え瞬発力upも期待できるそうです。
スピードや瞬発力を鍛えるトレーニングが多く載せられていました。やはり近年の野球界はパワーだけやスピードだけというよりもスピードを兼ね備えたパワーヒッターなどの総合的に優れた選手が評価される時代なのですかね。。。
次回はNBA編も紹介いたします。そして後日に難しい名前のトレーニング(オリンピックスタイルリフトやプライオメトリクストレーニングなど)の内容をまとめたブログも載せたいと思います。
Reference; https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16095401/