今回はMLBで増加傾向にある、ハムストリングの怪我についてのデータをまとめた論文を紹介致します。
データベースから2011−2016年までのメジャーリーグとマイナーリーグの怪我と登録された選手の傾向について解析しました。
その結果は、、、
MLBでは2011年の時点では、ハムストリングの故障がひとつ起こるのは平均して毎39試合ごとだったのに対して、2016年は平均30試合まで数字が上昇したそうです。これはより頻度が増えたということですね。
マイナーリーグでは2011年に平均35試合だったのに対し2016年は平均30試合とこちらも増加傾向。
その中で37.5%が内野手でベースランニング中(特にホームから一塁の間)に起こったそう。
ハムストリングの怪我から復帰後も再発率がMLBで16.3%、マイナーリーグで14.2%だったそうです。
論文のまとめとしては、このようなことが書かれていました 。
過去6年間でハムストリングの怪我は明らかに増加しており、結果として選手のプレイ時間の著しい現象に繋がっている。
調査結果はこの怪我がプレイヤーの特徴、守備位置、本塁と一塁間のベースランニング、季節性(気温など)、過去にハムストリングの怪我をしているかどうかに大きく影響を受けているそうです。
個人的にはハムストリング系の怪我は投手も多いのかと思ったら、意外にも野手でそれに内野手なのですね。
でも言われてみれば確かに、内野手の下半身、特にハムストリング周りの重要性は高いですね。
先日も当ブログにてMLBの練習内容の傾向(↓↓参考に)などもまとめましたが、その中にも走り方のメニューは組み込まれていたのも納得です。
豆知識程度に覚えてもらえたら幸いです。
Reference; https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31431899/