スポーツ全般でのチョーキング、野球でのイップス問題への対策

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当ブログでは、海外研究や論文を元にした科学的な練習法を紹介したり、話題の海外スポーツトピックから、データベースな新情報をお伝えしております。 たまにスポーツ英語も紹介。

MLB、NBA、NPB、ヨーロッパサッカーが題材となっていることが多いです。

筆者は、ダルビッシュ有さんとフアン・ソトの大ファンで、夢はサンディエゴに生で見に行くこと。高校まではただの野球人だったが、海外のスポーツが好き過ぎて、英語を学び、日本の外に住んでいる20代。

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セルフフォーカス

チョーキングはスポーツ界で、イップスは野球界でよく知られている問題のひとつです。ここには、セルフフォーカスがよく関わっています。

セルフフォーカスは、自分に意識を向けている状態ですが、これが自意識過剰になってしまっている状態が、チョーキングやイップスと密接に関わっています。
既に数千、数万回ほど動作を繰り返し、無意識下で行う事が可能なタスクに過剰に意識を向ける途端、スムーズに動作を行うことが難しくなります。

過剰なセルフフォーカス問題は、チョーキングの研究で有名なシカゴ大学のシアン・ベイロックさんらが行った研究で明らかにされています。

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チョーキング、イップスに関するスポーツ研究

大学のサッカー部の人々にドリブルをするように指示します。ドリブル中にどちらの足がボールと接しているかも同時に意識するように指示しました。

その結果、ドリブルの速度が遅くなりミスも多くなった事が、この研究では示唆されています。

プレッシャーがかかる場面では、上記のような状態が、私たちの脳内で発生する事が分かっています。

結果を出さなくてはならないと力む時ほど、通常は無意識下に委ねているアクションを、コントロールしようとしてしまうです。

チョーキング、イップス対策

重度のイップスやチョーキングの問題は根深い問題のため、小手先の技術のみで改善は難しいです。そのため、スポーツ専門医にご相談することをおすすめします。

しかし、本番になるとパフォーマンスが出せないくらいのチョーキング対策は、自分でも簡単に取り入れる事ができます。

練習を本番にできるだけ近づける

本番になるとチョーキングの状態になる方は、練習からできるだけ本番の環境に近づけるようにするだけでも効果が期待できるかもしれません。

本番に使う試合会場のバッターボックスでスイングする
打席前のルーティンからスイングまでの一連の動作を練習から行う

などなど、環境を脳に慣れさせるのは、ひとつのカギとなるかもしれません。

意識して鼻歌を歌う

とうとうおふざけのような感じも出てきてしまっておりますが、鼻歌を歌うのにもチョーキングを防ぐ効果があることを、先述の研究でも取り上げた、シカゴ大学のシアン・ベイロックさんは、示唆しております。

既に数千回も行っている動作で無意識に委ねてもできる事を、意識下に置くことによって起きるチョーキング。

意識的に歌を歌うことによって、セルフフォーカス(自意識過剰)状態から一時的に気を逸らすことが出来るそうです。

これは簡単に出来そうなので、緊張対策としても使えそうですね。

筆記開示(エクスプレッシブライティング)

筆記開示(エクスプレッシブライティング)は、不安を一旦紙に書き出すというものです。イップスやチョーキングは、不安とも密接に関わっているため、不安に対する対策をしておくと、有効的です。

日本からの研究によると、エクスプレッシブライティングを5週間行った人は、情報を一時的に記憶しておく場所である、ワーキングメモリーの改善が見られたなどの研究があります。

特にスポーツの試合前や前夜は脳内が不安や興奮など、多くの感情や思考で埋め尽くされた状態になっています。

これらをノートに書きだすことによって、脳内に少し余裕が生まれるようです。

やり方は至って簡単。紙を1枚用意して、自分の頭の中を占領している、感情や思考、または、書いてる最中に浮かび上がってくる不安をひたすら書くだけです。

約20分ほど行うと良いですが、最初のうちは長時間は難しいと思うので、8分以上くらいを目安に行うと効果的かもしれません。

Ref : https://www.youtube.com/watch?v=OrB9JBEk1ds
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18230236/

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