白熱のNBAファイナルも終盤に差し掛かってくるにつれ、緊迫したゲームが続いています。
ハイレベルな戦いで集中力を高めるのに、よくスポーツ選手が行う、ルーティーン。
昨年のNBAプレーオフでは、フリースローを放つ前にヤニス・アデトクンボ(バックス)が、ゆっくりルーティーンを行い、制限時間の10秒を超えたため、バイオレーションを取られたのも話題になりました。
同年のNBAファイナルでは、ヤニスのフリースローの際、観客による10秒のカウントダウン煽りは、名物となりました。
そんなNBAのスター選手も大切にするルーティーンですが、本当に効果はあるのでしょうか?
実際、科学的にもルーティーンに関する研究はされていて、ウィーン大学の研究者らが行った、メタ分析(複数の研究を統合し、さらに分析した研究のため信憑度が高い)の結果、やはり、、、
本番前のルーティーンは本番力やパフォーマンスアップに効く
という事が結論付けられています。
参照にした研究では、特にこれといったルーティーンが指示されていないものの、パフォーマンス前に自分独自の動作や儀式などを行うと、平均的にパフォーマンスの向上が見込める事が、示唆されています。
他にも、プレッシャーがかかる場面ほど、ルーティーンの効果は高くなっていく事を示した論文などもあるため、その効果は大きいようです。
ルーティーンは、私たちの日常でも使えるテクニックです。
大事な試験や、面接、プレゼンなどのプレッシャーを感じる場面で、簡単にできる自分なりの儀式を持っているとパフォーマンスが上がると言えそうです。
「深呼吸を3回する」や「一点を2分間見つめる」など手軽にできるものを、自分なりに日常生活に取り入れてみるのは、おすすめです。
本日紹介した、ヤニスのルーティーンの他にも、多くの選手が自分なりの儀式を行っているのを、よく目にします。
下3人のスター選手たちの代表的なルーティーンで、どれが皆さんのお気に入りですか?
1 レブロン・ジェームス(レイカーズ)
恒例のティップオフ直前に、滑り止めの白い粉を高く舞い上げるパフォーマンス。
2 デビン・ブッカー(サンズ)
コービーがかつてブッカーに会った際に、送った
“Be Legendary” 「伝説になれ」
という言葉をバッシュに手書きして、試合に挑むルーティーン。
(筆者はこれが一番好きです。。)
3 ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
試合前のウォームアップにて、独自のドリブルスキルとシュート練習をルーティンに組み込み、ホームゲームでは、選手出入口付近から超ロングディスタンススリーを放つカリー。
プレゲームウォームアップとして知られているこのルーティーンだけで、Youtubeに20分の動画が上がるほど人気です。
reference : https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/1750984X.2021.1944271